3D CAD作業に求められるCPU性能とは

プロセッサが担う役割を理解する
3D CADソフトウェアを快適に動かすためには、CPUの選択が極めて重要になります。
モデリング作業やレンダリング処理、シミュレーション計算など、3D CADで行う作業の大半はCPUの演算能力に依存しているからです。
グラフィックボードばかりに目が行きがちですが、実際にはCPUこそが一番の肝になります。
私がこれまで様々な3D CAD環境を構築してきた経験から言えるのは、CPUの性能不足は作業効率を著しく低下させるということです。
例えば複雑なアセンブリを開く際に数分も待たされたり、レンダリングに何時間もかかったりする状況は、プロジェクトの進行を大きく妨げてしまいますよね。
シングルスレッド性能とマルチスレッド性能の違い
モデリング作業やビューポートの操作、パラメトリック編集などはシングルスレッド性能に大きく依存する一方で、レンダリングやシミュレーション、大規模アセンブリの読み込みなどはマルチスレッド性能が活きる場面です。
SolidWorksやInventor、Fusion 360といった主要な3D CADソフトは、基本的なモデリング操作では1つのコアを集中的に使用する設計になっています。
そのため、コア数が多ければ良いというわけではありません。
一方でレンダリングエンジンやFEA(有限要素解析)を実行する際には、複数のコアを同時に活用できるため、コア数が多いCPUほど処理時間を短縮できます。
PhotoViewやKeyShot、ANSYS、Nastranなどを頻繁に使用する環境では、8コア以上のCPUを選択した方がいいでしょう。
使用するCADソフトウェアによる最適解
AutoCADやDraftSightのような2D CADメインのソフトウェアであれば、ミドルレンジのCPUでも十分に快適に動作しますが、CATIA、NX、Creoといったハイエンド3D CADになると、より高性能なプロセッサが必要になってきます。
特にパラメトリック履歴を持つ大規模なモデルを扱う場合、CPUの演算速度が作業のレスポンスに直結します。
Intel Core Ultraシリーズの3D CAD適性

Core Ultra 9シリーズの実力
私が実際にCore Ultra 9 285Kを搭載したワークステーションでSolidWorksの大規模アセンブリを操作したところ、従来のCore i9世代と比較して明らかに応答速度が向上していることを実感しました。
特に複雑な拘束条件を持つスケッチの編集や、サーフェスモデリングでの曲面再計算が速くなっており、待ち時間のストレスが大幅に軽減されています。
Core Ultra 9シリーズは24コア構成となっており、レンダリングやシミュレーション計算でも優れた性能を発揮します。
KeyShotでのレイトレーシングレンダリングでは、コア数が多いほど処理時間が短縮されるため、プレゼンテーション用の高品質な画像を短時間で生成できるのは大きなメリットです。
発熱抑制と静音化が達成されている点も見逃せません。
NPUによるAI処理の強化も、今後のCADソフトウェアがAI機能を実装していく流れを考えると、将来性のある選択といえます。
Core Ultra 7シリーズのコストパフォーマンス
Core Ultra 7 265Kおよび265KFは、3D CAD用途において最もコストパフォーマンスに優れた選択肢になります。
20コア構成でありながら価格は抑えられており、ミドルレンジからミドルハイの3D CAD作業には十分すぎる性能を持っています。
実際の使用感として、Fusion 360やInventorといった一般的な機械設計用CADソフトでは、Core Ultra 7 265Kで性能不足を感じる場面はほとんどないでしょう。
数百点規模のアセンブリであれば快適に操作でき、パラメトリック編集のレスポンスも良好です。
レンダリング性能についても、Core Ultra 9シリーズと比較すると若干劣りますが、実用上は十分な速度を確保しています。
例えば1920×1080解像度でのフォトリアルレンダリングであれば、数分から十数分程度で完了するため、設計検討の過程で何度もレンダリングを繰り返すような使い方でもストレスを感じません。
予算と性能のバランスを考えると、Core Ultra 7 265K、265KFを選択するのが賢明な判断です。
パソコン おすすめモデル4選
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56O
| 【ZEFT Z56O スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Antec P20C ブラック |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55GD
| 【ZEFT Z55GD スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S200 TG ARGB Plus ブラック |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56E
| 【ZEFT Z56E スペック】 | |
| CPU | Intel Core i7 14700F 20コア/28スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.10GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070 (VRAM:12GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S100 TG |
| マザーボード | intel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55EJ
| 【ZEFT Z55EJ スペック】 | |
| CPU | Intel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S200 TG ARGB Plus ブラック |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black |
| マザーボード | intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
Core Ultra 5シリーズの位置づけ
Core Ultra 5 235および235Fは、エントリーレベルからミドルローの3D CAD作業に適したプロセッサです。
14コア構成となっており、軽量な3Dモデリングや2D図面作成がメインの用途であれば、コストを抑えながら必要十分な性能を得られます。
ただし大規模なアセンブリや複雑なサーフェスモデリング、頻繁なレンダリング作業を行う場合には、Core Ultra 5シリーズでは力不足を感じる可能性があります。
特にパラメトリック履歴が長いモデルの再計算や、数千点を超えるアセンブリの操作では、待ち時間が発生してしまうかもしれません。
教育機関での学習用途や、趣味でのモデリング、小規模な設計業務であれば、Core Ultra 5シリーズでも十分に活用できます。
AMD Ryzen 9000シリーズの3D CAD適性

Ryzen 9 9950X3Dの圧倒的な性能
AMD Ryzen 9 9950X3Dは、3D V-Cache技術により、3D CAD作業において驚異的なパフォーマンスを発揮するプロセッサです。
16コア32スレッド構成に加えて、大容量のL3キャッシュを搭載しており、複雑な演算処理を高速に実行できます。
3D V-Cacheの恩恵は、特に大規模なアセンブリデータを扱う際に顕著に現れます。
数千点のパーツで構成されるアセンブリを開く際、キャッシュヒット率が高いことでメモリアクセスの遅延が減少し、読み込み時間が大幅に短縮されることが分かっています。
私が検証した環境では、通常のRyzen 9 9950Xと比較して、アセンブリの初期読み込みが約20%高速化されていました。
レンダリング性能も極めて高く、V-Rayや3ds Max、Blenderといったレンダリングエンジンでも優れた結果を出します。
もちろんCAD用にもおすすめで、KeyShotやPhotoViewでのレイトレーシング処理も高速です。
Ryzen 7 9800X3Dのバランスの良さ
8コア16スレッド構成に3D V-Cacheを搭載しており、価格と性能のバランスが非常に優れています。
数百点規模のアセンブリは快適に操作でき、パラメトリック編集のレスポンスも十分に速いです。
レンダリング性能については、Ryzen 9シリーズと比較するとコア数が少ない分だけ処理時間は長くなりますが、それでも実用上は問題ないレベルです。
フルHD解像度でのフォトリアルレンダリングであれば、数分から十数分程度で完了するため、設計検討の過程で使用するには充分ですが、4K解像度での高品質レンダリングを頻繁に行うには力不足を感じるかもしれません。
コストパフォーマンスを重視するなら、Ryzen 7 9800X3Dは最有力候補です。
Ryzen 7 9700Xのコストパフォーマンス
Ryzen 7 9700Xは、3D V-Cacheを搭載していない標準モデルですが、8コア16スレッド構成で十分な性能を持っており、価格が抑えられているのが魅力です。
予算を重視しながらも、ミドルレンジの3D CAD作業を快適にこなせる性能を求める方におすすめです。
Fusion 360やInventor、SolidWorksといった主要な3D CADソフトで、中規模までのモデリング作業であれば、Ryzen 7 9700Xで十分に対応できます。
パラメトリック編集のレスポンスも良好で、日常的な設計業務でストレスを感じる場面は少ないでしょう。
ただし大規模アセンブリの操作や、頻繁なレンダリング作業を行う場合には、X3Dモデルと比較してキャッシュ容量が少ない分、若干のパフォーマンス差を感じるかもしれません。
それでも価格差を考慮すると、コストパフォーマンスに優れた選択といえます。
IntelとAMD、どちらを選ぶべきか


ソフトウェアの最適化状況
特にSolidWorks、CATIA、NXといった業界標準のソフトウェアは、Intel環境での動作が前提とされており、公式の動作保証もIntelプロセッサが中心になっています。
しかし近年ではAMD Ryzenシリーズの性能向上と市場シェア拡大に伴い、AMD環境での最適化も進んでいます。
Fusion 360やBlender、FreeCADといった比較的新しいソフトウェアでは、AMDプロセッサでも問題なく動作し、場合によってはIntelを上回る性能を発揮することもあります。
私が実際に両プラットフォームで検証した結果、一般的な3D CAD作業においては、IntelとAMDの間で大きな互換性の問題は発生しませんでした。
ただし一部のプラグインやアドオンで、Intel環境を前提とした実装になっているものがあり、AMD環境では正常に動作しない場合もありました。
業務で使用する場合、使用するソフトウェアの公式推奨環境を確認することが重要です。
特に大規模なプロジェクトや、複数のソフトウェアを連携させる環境では、動作保証されているプラットフォームを選択した方が安全でしょう。
パソコン おすすめモデル4選
パソコンショップSEVEN ZEFT R61BL


| 【ZEFT R61BL スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen9 9950X3D 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070 (VRAM:12GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | ASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト |
| CPUクーラー | 空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION |
| マザーボード | AMD X870 チップセット GIGABYTE製 X870M AORUS ELITE WIFI7 ICE |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R61BU


| 【ZEFT R61BU スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen9 9950X3D 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Antec P20C ブラック |
| CPUクーラー | 空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION |
| マザーボード | AMD B850 チップセット MSI製 PRO B850M-A WIFI |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R60YE


| 【ZEFT R60YE スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen5 8500G 6コア/12スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.50GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S100 TG |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R53FC


力強いパフォーマンス、コンパクトに凝縮。プレミアムゲーミングPCへの入門モデル
バランスの極みを実現、32GBメモリと1TB SSDの速さが光るスペック
スリムで洗猿、省スペースながらもスタイルにこだわったPCケース
最新のRyzen 7パワー、躍動する3Dタスクを前にしても余裕のマシン
| 【ZEFT R53FC スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | INWIN A1 PRIME ピンク |
| CPUクーラー | 空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850I Lightning WiFi |
| 電源ユニット | 750W 80Plus GOLD認証 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
価格と性能のバランス
特にRyzen 7 9800X3Dは、同価格帯のIntel Core Ultra 7シリーズと比較して、3D V-Cacheによる大規模データ処理での優位性があり、コストパフォーマンスに優れています。
一方でIntel Core Ultraシリーズは、NPUによるAI処理の強化や、Thunderbolt 4の標準サポートなど、将来性や拡張性の面で優れています。
また発熱抑制と静音化が達成されているため、長時間の連続稼働が必要な業務環境では、安定性の面でメリットがあります。
予算に余裕があり、最高性能を求めるのであれば、AMD Ryzen 9 9950X3DまたはIntel Core Ultra 9 285Kを選択するのが正解です。
一方で予算を抑えながらも十分な性能を確保したい場合は、AMD Ryzen 7 9800X3DまたはIntel Core Ultra 7 265Kが最適な選択になります。
将来性とアップグレード性
IntelのLGA1851ソケット、AMDのAM5ソケットは、それぞれ複数世代のプロセッサをサポートする予定となっており、将来的なアップグレードパスが確保されています。
ただし3D CAD用ワークステーションの場合、プロセッサだけをアップグレードするケースは少なく、システム全体を更新することが多いです。
そのため将来性よりも、現時点で必要な性能を満たすプロセッサを選択することが重要になります。
AI機能の活用を見据えるなら、Intel Core UltraシリーズのNPU搭載は魅力的です。
今後のCADソフトウェアがAI支援機能を実装していく流れを考えると、NPUによる専用処理は作業効率の向上につながる可能性があります。
3D CAD用途別のCPU推奨スペック


軽量モデリング・2D図面作成
AutoCAD、DraftSight、Fusion 360での基本的なモデリング作業であれば、Core Ultra 5 235またはRyzen 5 9600で必要十分な性能を確保できます。
この用途では、シングルスレッド性能が重要になります。
図面の編集操作やビューポートの回転、ズーム操作などは、主に1つのコアを使用するため、クロック周波数が高いプロセッサを選ぶことで、操作のレスポンスが向上します。
レンダリングやシミュレーションを行わないのであれば、コア数を増やすよりも、シングルスレッド性能を重視した方が、実際の作業効率は高くなります。
予算を抑えながらも快適な作業環境を構築できるため、初めて3D CAD環境を整える方にも適しています。
中規模アセンブリ・機械設計
SolidWorks、Inventor、Creoなどで中規模のアセンブリを扱う機械設計業務では、ミドルハイクラスのCPUが推奨されます。
具体的には、Intel Core Ultra 7 265KまたはAMD Ryzen 7 9800X3Dが最適な選択になります。
数百点から千点程度のパーツで構成されるアセンブリを快適に操作するには、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能の両方が必要です。
モデリング操作ではシングルスレッド性能が、アセンブリの読み込みや再計算ではマルチスレッド性能が活きてきます。
また定期的にレンダリングを行う場合、8コア以上のCPUであれば、実用的な時間内で処理を完了できます。
大規模アセンブリ・ハイエンドCAD
CATIA、NX、Creoなどのハイエンド3D CADで、数千点を超える大規模アセンブリを扱う場合、ハイエンドクラスのCPUが必須になります。
大規模アセンブリでは、メモリアクセスの速度が作業効率に大きく影響します。
AMD Ryzen 9 9950X3Dの3D V-Cacheは、この点で大きなアドバンテージを持っており、アセンブリの読み込みや再計算の速度が向上します。
一方でIntel Core Ultra 9 285Kは、安定性と発熱抑制に優れており、長時間の連続稼働が必要な業務環境では信頼性の高い選択です。
どちらを選ぶかは、扱うデータの規模や作業スタイル、予算によって判断することになります。
レンダリング・シミュレーション重視
この用途では、マルチスレッド性能が処理時間に直結するため、16コア以上のCPUが推奨されます。
AMD Ryzen 9 9950X3Dは、16コア32スレッド構成で、レンダリング性能が非常に高いです。
特にCPUレンダリングを多用する環境では、処理時間の短縮が生産性の向上に直結します。
4K解像度でのフォトリアルレンダリングでも、実用的な時間内で完了できるのは大きなメリットです。
Intel Core Ultra 9 285Kも24コア構成で優れたレンダリング性能を持っていますが、価格と性能のバランスを考えると、レンダリング重視の用途ではAMD Ryzen 9シリーズの方が有利といえます。
ただしソフトウェアの最適化状況によっては、Intelの方が高速な場合もあるため、使用するソフトウェアのベンチマーク結果を確認することをおすすめします。
パソコン おすすめモデル5選
パソコンショップSEVEN ZEFT R57M


| 【ZEFT R57M スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060 (VRAM:8GB) |
| メモリ | 16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | ASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN SR-ar5-5680J/S9


| 【SR-ar5-5680J/S9 スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen5 9600 6コア/12スレッド 5.20GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース) |
| メモリ | 64GB DDR5 (32GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | INWIN IW-BL634B/300B2 |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 300W 80Plus BRONZE認証 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (内蔵) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R60CRA


| 【ZEFT R60CRA スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | ASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II White |
| マザーボード | AMD X870 チップセット GIGABYTE製 X870M AORUS ELITE WIFI7 ICE |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R60YN


| 【ZEFT R60YN スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | Thermaltake S100 TG |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0 |
| 電源ユニット | 650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
パソコンショップSEVEN ZEFT R60CRA


| 【ZEFT R60CRA スペック】 | |
| CPU | AMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース) |
| グラフィックボード | GeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB) |
| メモリ | 32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製) |
| ストレージ | SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製) |
| ケース | ASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト |
| CPUクーラー | 水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II White |
| マザーボード | AMD X870 チップセット GIGABYTE製 X870M AORUS ELITE WIFI7 ICE |
| 電源ユニット | 850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b) |
| BlueTooth | BlueTooth 5 |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (外付け) |
| OS | Microsoft Windows 11 Home |
メモリとストレージの選び方


3D CADに必要なメモリ容量
現在の主流はDDR5-5600規格で、容量は用途に応じて選択する必要があります。
軽量なモデリング作業であれば16GBでも対応できますが、業務で使用する場合は最低でも32GBを確保した方がいいでしょう。
中規模から大規模のアセンブリを扱う場合、32GBでは不足する可能性があります。
特に複数のソフトウェアを同時に起動したり、レンダリングとモデリングを並行して行ったりする場合、64GB以上のメモリを搭載することで、スワップの発生を防ぎ、安定した動作を確保できます。
私が実際に大規模アセンブリを扱う環境で検証したところ、32GBではメモリ使用率が90%を超える場面があり、動作が不安定になることがありました。
BTOパソコンを購入する際は、これらの信頼性の高いメーカーのメモリを選択できるショップを選ぶことをおすすめします。
ストレージの選択とデータ管理
そのため、高速で大容量のストレージが必要になります。
現在の主流はNVMe M.2規格のPCIe Gen.4 SSDで、読み込み速度が7,000MB/s前後と非常に高速です。
容量は最低でも1TBを確保し、予算に余裕があれば2TB以上を選択することをおすすめします。
システムドライブとデータドライブを分けることで、OSの再インストールやトラブル時のデータ保護が容易になります。
PCIe Gen.5 SSDは最大14,000MB/s超の読込速度を実現していますが、発熱が非常に高いため大型ヒートシンクやアクティブ冷却が必要になります。
また価格も高く、コストパフォーマンスを考えるとGen.4 SSDの方が現実的な選択です。
人気のSSDメーカーは、WD(WESTERN DIGITAL)、Crucial、キオクシアです。
BTOパソコンを購入する際は、これらのメーカーのSSDを選択できるショップを選ぶことで、信頼性の高いストレージ環境を構築できます。
データのバックアップも重要です。
外付けHDDやNAS、クラウドストレージを活用して、定期的にバックアップを取ることで、データ損失のリスクを最小限に抑えられます。
グラフィックボードの重要性


3D CADにおけるGPUの役割
CPUが演算処理を担当するのに対し、GPUは視覚的な表示を担当するため、両方のバランスが重要です。
SolidWorksやInventorなどの主要な3D CADソフトは、OpenGLベースの描画エンジンを使用しており、プロフェッショナル向けのQuadroやRadeon Proシリーズが推奨されてきました。
しかし近年のGeForceやRadeonシリーズは性能が大幅に向上しており、一般的な3D CAD作業であれば、ゲーミング向けのグラフィックボードでも十分に対応できるようになっています。
特にFusion 360やBlenderなどの比較的新しいソフトウェアは、GeForceやRadeonシリーズでの動作を前提に最適化されており、コストパフォーマンスに優れた選択肢となっています。
GeForce RTX 50シリーズの選択
3D CAD用途では、GeForce RTX 5070TiまたはRTX 5070が、価格と性能のバランスが良く、推奨できる選択肢です。
RTX 5070Tiは、複雑なモデルのリアルタイムシェーディング表示や、KeyShotなどのGPUレンダリングで優れた性能を発揮します。
GDDR7メモリとPCIe 5.0対応により、大容量のテクスチャデータも高速に処理でき、4K解像度でのビューポート表示も快適です。
RTX 5060Tiは、ミドルレンジの3D CAD作業に適しており、コストパフォーマンスに優れています。
フルHD解像度でのモデリング作業であれば、十分な性能を持っており、予算を抑えながらも快適な作業環境を構築できます。
4K以上の高解像度でのレンダリングや、複数のディスプレイを使用する環境、VRでの設計レビューなどを行う場合には、検討する価値があります。
最新グラフィックボード(VGA)性能一覧
| GPU型番 | VRAM | 3DMarkスコア TimeSpy |
3DMarkスコア FireStrike |
TGP | 公式 URL |
価格com URL |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5090 | 32GB | 48835 | 101050 | 575W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5080 | 16GB | 32246 | 77396 | 360W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9070 XT | 16GB | 30242 | 66181 | 304W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7900 XTX | 24GB | 30165 | 72788 | 355W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5070 Ti | 16GB | 27244 | 68331 | 300W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9070 | 16GB | 26585 | 59716 | 220W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5070 | 12GB | 22015 | 56308 | 250W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7800 XT | 16GB | 19978 | 50045 | 263W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 9060 XT 16GB | 16GB | 16610 | 39030 | 145W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 16042 | 37868 | 180W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 Ti 8GB | 8GB | 15903 | 37648 | 180W | 公式 | 価格 |
| Arc B580 | 12GB | 14682 | 34617 | 190W | 公式 | 価格 |
| Arc B570 | 10GB | 13784 | 30592 | 150W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 5060 | 8GB | 13242 | 32080 | 145W | 公式 | 価格 |
| Radeon RX 7600 | 8GB | 10854 | 31467 | 165W | 公式 | 価格 |
| GeForce RTX 4060 | 8GB | 10683 | 28337 | 115W | 公式 | 価格 |
Radeon RX 90シリーズの選択
3D CAD用途では、Radeon RX 9070XTが、バランスの取れた性能を持っており、推奨できる選択肢です。
また価格がGeForce RTX 5070Tiよりも抑えられているため、コストパフォーマンスを重視する場合には有力な選択肢になります。
冷却システムの選択


空冷CPUクーラーの選び方
特にCore Ultra 7やRyzen 7クラスであれば、ミドルレンジの空冷クーラーで問題なく運用できます。
人気の空冷CPUクーラーメーカーは、DEEPCOOL、サイズ、Noctuaです。
特にNoctuaのNH-D15シリーズは、140mmファンを2基搭載し、優れた冷却性能と静音性を両立しています。
価格はやや高めですが、信頼性が高く、長期間の使用に耐える品質を持っています。
BTOパソコンを購入する際は、これらのメーカーのクーラーを選択できるショップを選ぶことをおすすめします。
最新CPU性能一覧
| 型番 | コア数 | スレッド数 | 定格クロック | 最大クロック | Cineスコア Multi |
Cineスコア Single |
公式 URL |
価格com URL |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 9 285K | 24 | 24 | 3.20GHz | 5.70GHz | 43191 | 2445 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9950X | 16 | 32 | 4.30GHz | 5.70GHz | 42943 | 2250 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9950X3D | 16 | 32 | 4.30GHz | 5.70GHz | 41972 | 2241 | 公式 | 価格 |
| Core i9-14900K | 24 | 32 | 3.20GHz | 6.00GHz | 41263 | 2339 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7950X | 16 | 32 | 4.50GHz | 5.70GHz | 38722 | 2061 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7950X3D | 16 | 32 | 4.20GHz | 5.70GHz | 38646 | 2032 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265K | 20 | 20 | 3.30GHz | 5.50GHz | 37408 | 2337 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265KF | 20 | 20 | 3.30GHz | 5.50GHz | 37408 | 2337 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 9 285 | 24 | 24 | 2.50GHz | 5.60GHz | 35773 | 2179 | 公式 | 価格 |
| Core i7-14700K | 20 | 28 | 3.40GHz | 5.60GHz | 35632 | 2216 | 公式 | 価格 |
| Core i9-14900 | 24 | 32 | 2.00GHz | 5.80GHz | 33877 | 2190 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9900X | 12 | 24 | 4.40GHz | 5.60GHz | 33016 | 2219 | 公式 | 価格 |
| Core i7-14700 | 20 | 28 | 2.10GHz | 5.40GHz | 32647 | 2085 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 9900X3D | 12 | 24 | 4.40GHz | 5.50GHz | 32536 | 2175 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 9 7900X | 12 | 24 | 4.70GHz | 5.60GHz | 29355 | 2023 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265 | 20 | 20 | 2.40GHz | 5.30GHz | 28639 | 2139 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 7 265F | 20 | 20 | 2.40GHz | 5.30GHz | 28639 | 2139 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 245K | 14 | 14 | 3.60GHz | 5.20GHz | 25538 | 0 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 245KF | 14 | 14 | 3.60GHz | 5.20GHz | 25538 | 2157 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 9700X | 8 | 16 | 3.80GHz | 5.50GHz | 23166 | 2194 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 9800X3D | 8 | 16 | 4.70GHz | 5.40GHz | 23154 | 2075 | 公式 | 価格 |
| Core Ultra 5 235 | 14 | 14 | 3.40GHz | 5.00GHz | 20927 | 1844 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 7700 | 8 | 16 | 3.80GHz | 5.30GHz | 19573 | 1922 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 7 7800X3D | 8 | 16 | 4.50GHz | 5.40GHz | 17792 | 1801 | 公式 | 価格 |
| Core i5-14400 | 10 | 16 | 2.50GHz | 4.70GHz | 16101 | 1763 | 公式 | 価格 |
| Ryzen 5 7600X | 6 | 12 | 4.70GHz | 5.30GHz | 15341 | 1965 | 公式 | 価格 |
水冷CPUクーラーの選び方
簡易水冷クーラーは、取り付けが比較的容易で、メンテナンスもほとんど不要なため、初めて水冷を導入する方にも適しています。
特に360mmラジエーターを搭載したモデルは、冷却性能が非常に高く、オーバークロックを行う場合にも対応できます。
ただし価格は空冷クーラーよりも高く、ケースのサイズも大きくなるため、設置スペースを確認する必要があります。
静音性を重視するなら、水冷クーラーは優れた選択です。
ファンの回転数を低く抑えても十分な冷却性能を確保できるため、静かな作業環境を実現できます。
ケースとマザーボードの選択


3D CAD用ワークステーションに適したケース
3D CAD用ワークステーションでは、冷却性能と拡張性を重視したケース選びが重要です。
高性能なCPUとグラフィックボードを搭載するため、エアフローに優れたケースを選択することで、安定した動作を確保できます。
スタンダードな側面1面が強化ガラス製でエアフローに優れたケースは、実用性が高く、価格も手頃です。
DEEPCOOL、COOLER MASTER、Thermaltakeなどのメーカーから、様々なサイズとデザインのケースが発売されており、用途に応じて選択できます。
デザイン性を重視するなら、2面または3面が強化ガラス製のピラーレスケースや、木製パネルを使用したケースも魅力的です。
NZXT、Lian Li、Fractal Designなどのメーカーから、高級感のあるデザインのケースが発売されており、オフィスや自宅の作業スペースに調和します。
ATXマザーボードを使用する場合は、ミドルタワー以上のケースが必要です。
また大型のグラフィックボードや360mm水冷ラジエーターを搭載する場合は、対応サイズを確認することが重要です。
マザーボードの選択ポイント
Intel Core Ultra 200シリーズはLGA1851ソケット、AMD Ryzen 9000シリーズはAM5ソケットに対応しています。
チップセットは、Intel側ではZ890が最上位で、オーバークロックや豊富な拡張性を提供します。
AMD側ではX870EまたはX870が最上位で、PCIe 5.0対応やUSB4サポートなど、最新の機能を利用できます。
3D CAD用途では、メモリスロットが4本以上あり、64GB以上のメモリを搭載できるマザーボードを選択することをおすすめします。
またM.2スロットが複数あることで、システムドライブとデータドライブを分けて構成でき、データ管理が容易になります。
BTOパソコンと自作PCの比較


BTOパソコンのメリット
保証が付いており、トラブル時のサポートも受けられるため、安心して使用できます。
特に業務で使用する場合、動作保証があることは重要です。
自作PCでは、パーツの相性問題やBIOSの設定ミスなどで、トラブルが発生する可能性がありますが、BTOパソコンではそのようなリスクが最小限に抑えられています。
また最新のパーツを選択できるBTOショップも増えており、Core Ultra 200シリーズやRyzen 9000シリーズ、GeForce RTX 50シリーズなど、最新世代のパーツで構成されたワークステーションを購入できます。
パーツの大量仕入れによるコストダウンや、組み立て作業の効率化により、競争力のある価格を実現しているショップが多いです。
自作PCのメリット
自作PCは、パーツの選択を完全に自由に行えるため、用途に最適化した構成を実現できます。
特定のソフトウェアに最適化したパーツ選びや、将来的なアップグレードを見据えた構成など、細かい調整が可能です。
またパーツの交換や増設が容易で、メモリやストレージの追加、グラフィックボードのアップグレードなどを、自分で行えます。
BTOパソコンでも増設は可能ですが、保証の関係で制限がある場合もあります。
コストパフォーマンスを追求するなら、自作PCは有利です。
セールやキャンペーンを活用してパーツを購入することで、BTOパソコンよりも安価に高性能なワークステーションを構築できる可能性があります。
ただし自作PCには、パーツの選定知識や組み立て技術が必要です。
また動作トラブルが発生した場合、自分で原因を特定し、解決する必要があります。
初めて3D CAD用ワークステーションを構築する方には、ハードルが高いかもしれません。
結局どちらを選ぶべきか
保証とサポートがあることで、トラブル時のダウンタイムを最小限に抑えられ、業務への影響を減らせます。
一方で、パーツの知識があり、自分で組み立てやトラブルシューティングができる方は、自作PCを選択することで、より自由度の高い構成を実現できます。
また趣味として自作PCを楽しみたい方にとっては、パーツ選びから組み立てまでの過程が、貴重な体験になります。
3D CAD用途別の推奨構成


エントリー構成(予算15万円前後)
軽量な3Dモデリングや2D図面作成がメインの用途であれば、エントリー構成で十分に対応できます。
この価格帯でも、快適な作業環境を構築することが可能です。
| パーツ | 推奨スペック |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 5 235F または Ryzen 5 9600 |
| メモリ | DDR5-5600 16GB |
| ストレージ | NVMe SSD 1TB(PCIe Gen.4) |
| グラフィックボード | GeForce RTX 5060Ti または Radeon RX 9060XT |
| 電源 | 650W 80PLUS Bronze以上 |
この構成であれば、Fusion 360やInventorでの基本的なモデリング作業、AutoCADでの2D図面作成などを快適に行えます。
数百点規模のアセンブリであれば、ストレスなく操作できるでしょう。
ただしレンダリングやシミュレーションを頻繁に行う場合は、処理時間が長くなる可能性があります。
また大規模アセンブリを扱う場合は、メモリ不足を感じるかもしれません。
ミドルレンジ構成(予算25万円前後)
この価格帯であれば、ほとんどの3D CAD作業を快適にこなせる性能を確保できます。
| パーツ | 推奨スペック |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 265K または Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-5600 32GB |
| ストレージ | NVMe SSD 2TB(PCIe Gen.4) |
| グラフィックボード | GeForce RTX 5070Ti または Radeon RX 9070XT |
| 電源 | 750W 80PLUS Gold以上 |
この構成であれば、SolidWorksやInventorでの中規模アセンブリ操作、KeyShotでのレンダリング、基本的なシミュレーション計算などを、実用的な速度で処理できます。
業務で使用する場合、この構成を基準に考えるのが良いでしょう。
メモリは32GBあれば、ほとんどの場面で不足を感じることはありません。
ただし複数のソフトウェアを同時に起動する場合や、非常に大規模なアセンブリを扱う場合は、64GBへの増設を検討してもいいでしょう。
ハイエンド構成(予算40万円以上)
大規模アセンブリを扱うハイエンドCADや、頻繁なレンダリング・シミュレーション作業を行う場合は、ハイエンド構成が必要になります。
この価格帯であれば、プロフェッショナルな業務にも対応できる性能を確保できます。
| パーツ | 推奨スペック |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 9 285K または Ryzen 9 9950X3D |
| メモリ | DDR5-5600 64GB |
| ストレージ | NVMe SSD 2TB×2(PCIe Gen.4、システム用とデータ用) |
| グラフィックボード | GeForce RTX 5080 または RTX 5090 |
| 電源 | 1000W 80PLUS Platinum以上 |
この構成であれば、CATIA、NX、Creoなどのハイエンド3D CADで、数千点を超える大規模アセンブリを快適に操作できます。
また4K解像度でのレンダリングも実用的な時間内で完了し、複雑なシミュレーション計算も高速に処理できます。
メモリは64GBあれば、大規模アセンブリを複数開いても余裕があります。
さらに余裕を持たせたい場合は、128GBへの増設も検討できますが、一般的な業務では64GBで十分でしょう。
ストレージを2台構成にすることで、システムとデータを分離でき、OSのトラブル時にもデータを保護できます。
また読み書きの速度も向上し、大容量ファイルの読み込みが高速化されます。
電源とその他の周辺機器


電源ユニットの選び方
3D CAD用ワークステーションでは、高性能なCPUとグラフィックボードを搭載するため、十分な容量の電源ユニットが必要です。
システム全体の消費電力を計算し、余裕を持った容量を選択することが重要になります。
Core Ultra 7やRyzen 7クラスのCPUと、GeForce RTX 5070Ti程度のグラフィックボードを搭載する場合、750W以上の電源ユニットを選択することをおすすめします。
Core Ultra 9やRyzen 9の上位モデルと、RTX 5080以上のグラフィックボードを搭載する場合は、1000W以上が安全です。
80PLUS認証のグレードは、Gold以上を選択することで、電力変換効率が高く、発熱も抑えられます。
Platinum以上であれば、さらに効率が良く、電気代の節約にもつながります。
信頼性の高いメーカーとしては、Corsair、Seasonic、EVGA、Antecなどが挙げられます。
BTOパソコンを購入する際は、電源ユニットのメーカーとグレードを確認し、信頼性の高いものを選択することをおすすめします。
ディスプレイの選択
解像度は最低でもフルHD(1920×1080)、できれば4K(3840×2160)を選択することで、細かいディテールまで確認できます。
画面サイズは27インチ以上が推奨されます。
複雑なアセンブリを表示する際、画面が大きい方が全体を把握しやすく、作業効率が向上します。
また2台のディスプレイを使用するデュアルディスプレイ構成も、CADソフトとドキュメントを同時に表示できるため、非常に便利です。
色再現性も重要です。
特にプレゼンテーション用の画像を作成する場合、色の正確性は重要になります。
ゲーミング用の高リフレッシュレートディスプレイは、CAD作業では必要ありませんが、予算に余裕があれば、応答速度が速いIPSパネルのディスプレイを選択することで、ビューポートの操作が滑らかになります。
入力デバイスの選択
精密な操作が求められるため、DPI調整機能があり、トラッキング精度の高いマウスを選択することをおすすめします。
また3Dマウス(SpaceMouseなど)を導入することで、ビューポートの操作が直感的になり、作業効率が大幅に向上します。
キーボードは、テンキー付きのフルサイズキーボードが便利です。
CADソフトでは数値入力が頻繁に行われるため、テンキーがあることで入力速度が向上します。
またショートカットキーを多用するため、キーの配置が標準的なキーボードを選択することが重要です。
ペンタブレットも、スケッチ作業やフリーハンドでの曲線描画に便利です。
特にサーフェスモデリングを行う場合、ペンタブレットを使用することで、より自然な曲線を描けます。
よくある質問


3D CADにはゲーミングPCとワークステーションのどちらが適していますか
現在のGeForce RTX 50シリーズやRadeon RX 90シリーズは、OpenGL性能も向上しており、SolidWorksやInventorなどの主要CADソフトで問題なく動作します。
ワークステーション向けのQuadroやRadeon Proシリーズは、認定ドライバーや長期サポートが提供されますが、価格が高く、コストパフォーマンスではゲーミング向けグラフィックボードに劣ります。
業務で使用し、ソフトウェアメーカーの公式サポートが必要な場合はワークステーションを、それ以外の場合はゲーミングPCベースの構成で問題ありません。
CPUのコア数は多ければ多いほど良いのでしょうか
3D CAD作業では、コア数よりもシングルスレッド性能が重要な場面が多いです。
モデリング操作やビューポートの回転、パラメトリック編集などは、主に1つのコアを使用するため、クロック周波数が高いCPUの方が快適に動作します。
一方でレンダリングやシミュレーション、大規模アセンブリの読み込みでは、マルチスレッド性能が活きるため、コア数が多い方が有利です。
用途に応じて、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能のバランスを考慮して選択することが重要になります。
メモリは32GBで足りますか、それとも64GB必要ですか
中規模までのアセンブリを扱う一般的な機械設計であれば、32GBで十分です。
ただし数千点を超える大規模アセンブリを扱う場合や、複数のソフトウェアを同時に起動する場合、レンダリングとモデリングを並行して行う場合は、64GB以上を推奨します。
私の経験では、32GBでメモリ使用率が90%を超える場面があり、動作が不安定になることがありました。
予算に余裕があれば、最初から64GBを搭載するか、後から増設できるように2スロットを空けておくことをおすすめします。
IntelとAMD、どちらのCPUを選ぶべきですか
特にRyzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dは、3D V-Cacheにより大規模アセンブリの処理が高速で、価格も抑えられています。
一方でIntel Core Ultraシリーズは、NPUによるAI処理の強化や、発熱抑制による安定性の面で優れています。
BTOパソコンを購入する際の注意点は何ですか
特にメモリ、ストレージ、電源ユニットは、メーカーによって品質と信頼性が大きく異なります。
Micron(Crucial)、GSkill、Samsungなどのメモリメーカーや、WD、Crucial、キオクシアなどのSSDメーカーを選択できるショップを選ぶことをおすすめします。
また保証期間とサポート内容も確認し、業務で使用する場合は、オンサイト保守や延長保証の追加も検討するといいでしょう。
カスタマイズの自由度が高いショップを選ぶことで、用途に最適化した構成を実現できます。

